本当に古いものなのか、新たらしいものなのかは分かりかねますが埴生神社の神様は土の神様
日本書紀に神武天皇の大和平定に当たってこのような記述があります
磐余彦尊(後の神武天皇)は高倉山に登り頂きから国を眺められた
周囲には敵の姿が多く見られた
その夜尊は神に祈り眠りにつくと、夢の中で天神にこのように言われた
「香具山の中の埴をとって土器を作って、天神地祇を祀れ」
と尊はお告げに従い、老人・老婆に姿を変えた二人の者に天香久山に行くことを命じられた
周囲を敵兵に囲まれる中、この者たちが神意を占って
「我が君がこの国を定めたもうべきものならば、行く道よ、自ずから開け」
と念じ飛び込むと、敵は老人と侮って笑って相手にせず、無事に香具山にたどり着くことが出来た
尊はこの埴土で土器や瓶等を作って天神地祇を祭られた
また、伊勢の神宮では「心の御柱」に「天平賀(あめのひらか)」という土器を奉ずる儀式もあったりと、土器は器でもありますが、土器そのものが献ぜられる物でもあったようです
御祭神が古くからこの地にいらっしゃることは確かなようです