昔の運搬は馬などであったことから2斗樽でしたが、運搬が海上運送に変わった頃を境に4斗樽(72リットル)に変わり、その大きくなった樽を守ために撒かれたのが菰だそうです
ただ撒き付けては銘柄がわからないので、どの樽がどのお酒かを区別するために銘が印され、いつしかそれが広告のような役割を果たすようになったのが現在の菰樽です
では何故神社に菰樽が奉納されるのでしょうか
神社では御神酒(オミキ)と言ってお祭りの際にお米の次に位が高い神饌ものとして供されます
また、お酒は発酵や微生物の為せる技で、昔は自然の作る力=神さまによって作られるもの、呑むと精神状態が通常とは異なりお酒の持つ不思議な力を神聖化したものとして、お酒(菰樽)を神社に奉納することが多くなったそうです