お彼岸はご先祖様を供養する仏事と思われがちですが、実は神道でもご先祖様をお祀りしているのでお盆もお彼岸も迎えます
とはいえ、お彼岸の由来については国分寺の僧に春分・秋分を中心とする七日間に金剛般若波羅蜜経を読ませる命令が出ているのが元になっているのですが、何故お経を読ませた(転読させた)のかというと、桓武天皇の弟、早良親王が皇太子位を剥奪、幽閉されお亡くなりになりました。その後、桓武天皇の周りで次々と不幸が続き、早良親王の祟りとされたため、その怨念を鎮めるためという記録があり、転じて亡くなった方の御魂を慰める為にお彼岸を迎えるようになったのではと推測されます
春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」、「秋分の日」は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」とされていますが、かつての春季皇霊祭・秋季皇霊祭と呼ばれていた頃には、神武天皇を始め歴代天皇・皇族の御霊をおまつりしておりましたので、上記の由来もあながち間違いではないのかもしれませんね