夜はいよいよ来週に迫った「奉祝雅楽演奏会」の最終打ち合わせでした
左の面は「陵王」(りょうおう)です
左方(唐楽)の1人で舞う走舞(わしりまい)として、大変有名です
この舞は、中国の南北朝時代に、斉の国の蘭陵王高長恭(らんりょうおうこうちょうきょう)の逸話にちなんだ舞です
高長恭は眉目秀麗としてしられ、戦場では士気が上がらず威令が損なわれるため、獰猛な面をつけて戦に臨んだところ、見事勝利をおさめることが出来ました
その勇ましい姿を歌に歌ったのが、曲の由来とされております
この面は男性が舞う時につけ、女性が舞う時は、高長恭の美貌になぞらえ、化粧を施した素顔で舞う場合や、花を挿した冠をつけて舞う場合があります
当日の舞人は男性なので、こちらの面をつけての舞となります
*管弦では「蘭陵王」舞楽では「陵王」と言います