神社の待合室にひな人形を飾っておりますが、平安時代の貴族の子女の遊びごと(今でいうおままごとかな?)として、現在の様に桃の節句や流し雛などのような、神事(儀式的)な要素はなかったそうです
内裏雛の並べ方も、明治時代までは向かって右が天皇陛下、左が皇后陛下という並びが多かったのですが、明治時代の文明開化で日本も西洋化し、その並びが逆になったのが現在多く見られるものとなりました
昔は、左(向かって右)が上位とされていたのです(もっとも中央が一番上位とされております)「左近の桜、右近の橘」「左大臣、右大臣」などにもその順位付けが理解出来ます
この上位関係というのは、我々神社にとっても大変意味のあることなのです
神様にお供えする神饌(しんせん)の順番や、神主さんが御殿の中で動くときの足の運び、体の捌き方、色々なところで実は決まりがあるのです
皆さんも神社で御祈祷をお受けになるときに、神主さんの動きをちょっと気にして頂ければ、新たな発見があるかもしれませんよ